1、航空隊の中途半端なテンプレ採用は悪手となり得る
イベントや海域の攻略が進むにつれて、一般的な攻略のテンプレが出来ます
装備や改修の進み具合は個人によって違うので、テンプレには基本的に融通性があります
1-5 c
たとえば試製35.6cmが無いから35.6cmを使う、こういう変更は全く問題ありません。
ところが基地航空隊でのこのような変更は失敗例に終わる場合があります
今回のE3甲においても漠然とした52熟練+陸攻3のテンプレが独り歩きして
悪手となっている例がしばしば見られました。

2、基地航空隊の航空戦は閾値で変化する
航空戦は制空値の閾値で変化します。主砲や魚雷を性能が低いものに交換するだけなら
与ダメージや命中が低下するだけで済み、戦術そのものが変化することはありませんが、
航空機を対空能力の低いものに置き換え、制空値の閾値を割った場合は戦術そのものが
変化します。
陸攻4でも52熟練+陸攻3でも、制空値の閾値を越えられなければ、どちらも航空戦は
同じ状況になります。今イベントのE3甲ではこの閾値が装備を整えてギリギリなので、
似たような装備で補うと制空値が足りなくなることがあります。
1-6 j 2
なので「改修していない状態の52熟練」「一式陸攻(三四型)の不足」をもっての
52熟練+陸攻3テンプレの採用は、注意が必要です。上の例のように第一基地航空隊が
コピーされてしまうと、52熟練の存在は完全な贅肉になります。
これならば陸攻4編成のほうがいいですね。

3、自分の持っている装備で調整する
各人の装備状態は異なるので基地航空隊の設定は個人で調整することをお勧めします
たとえば今回であれば53岩本隊★10、52岩井小隊★10等の52熟練★10の上位互換
基地航空隊に設定することができます(いずれも行動半径6)。
これらの艦戦を利用すれば制空値に余裕がでて、52岩井小隊★10なら一式陸攻(三四)
は一部隊、53岩本隊★10であれば一式陸攻(三四)なしで目標制空値に達します。
もちろん基地航空隊に優秀な艦戦を使うと本隊に影響が出ますが、、
1 akitsupng
自分の艦戦ではどうしても力不足の場合、艦戦の数を増やして艦戦2+陸攻2にしたり
いっそのこと劣勢調整という戦術を捨てて喪失状態での陸攻4へと切り替えることも
考えるべきです。
ただし、基地航空隊の戦術を切り替えた場合、本隊の必要制空値も変化します。
今回のイベントでは劣勢調整と喪失では本隊が優勢を取るために必要な制空値は
100以上変化します。基地航空隊の制空状態を変化させる=本隊も変化させます。

4、必要な制空値を自分で設定する
今回のE3甲ではボスマス制空値116という具体的なラインが与えられていますが、
自分で基地航空隊の必要制空値を設定するにはどうするべきなのでしょうか。
乙や丙作戦を選択する人にも必要な考えです。乙や丙作戦は甲作戦よりも必要な制空値
が低く余裕が生まれるからです。
比較的簡単な方法を紹介します。

まず、wikiを見ます
1-5 c
1-5 c
日本語版艦これwiki http://wikiwiki.jp/kancolle/
英語版艦これwiki http://kancolle.wikia.com/wiki/Winter_2017_Event
日本語版と英語版wikiがありますが、情報は英語版のほうが早く上がる傾向があります。
日本語版wikiの方も実装後一週間後には制空値が書かれています。
日本語版wikiも英語版wikiも優勢ラインと確保ラインが書かれています。
違いは、それに加えて日本語版は制空値、英語版は拮抗ラインが与えられている点です。
1-5 c
wiki情報から各制空状態に必要な制空値を求めます
例に挙げたE3甲ボスマス(ラスダン除く)の制空状態別の制空値は以下のようになります

E3甲 ボスマス 敵制空値 341
喪失 -113
劣勢 114-227
拮抗 228-511
優勢 512-1022
確保 1023-

E3甲では実質的な選択肢が「喪失」か「劣勢調整」の二種類であることが分かります
拮抗の確保には制空値が最低228以上必要で、艦戦が3機必要になり攻撃を考えると、
現実的な選択肢にならないからです。
なので調整するのであれば「劣勢調整」となります
E3甲ボスマスでの航空劣勢はwiki情報だと制空値114-で足りますが、基地航空隊の
設定は116-となっています。これは「基地航空隊の航空戦時には偵察機も航空戦に
参加する」という特殊設定による上昇分です。

基地航空隊の計算時はwikiで得られた値に敵偵察機分の+αをするのを
忘れないでください。+α分の求め方は計算が煩雑になるのでカットします。
そこまで手計算で求めるのなら最初から航空戦シミュレーション等にかけたほうが
いいでしょう。
だいたい多くて劣勢で+5拮抗で+10くらいを見積もっていればいいと思います。
今回の偵察機分による制空値増加は劣勢で+2でした。
以上が、航空隊の制空値設定を自力で行う方法でした。
追記偵察機分の制空値表をつくりました
1 a

ちなみにE3を乙、丙難易度で攻略する場合は以下のようになります。
E3乙 ボスマス 制空値 333
劣勢 112-
E3丙 ボスマス 制空値 271
劣勢 91-
甲作戦同様に偵察機分による増加が+2という荒っぽい仮定をすれば劣勢調整に
必要な基地航空隊制空値は乙作戦で114以上、丙作戦では93以上となります。
乙作戦では大きな変化はありませんが、丙作戦ではかなり必要制空値が下がります
丙作戦では適当な艦戦1+陸攻3の組み合わせでも劣勢調整ができますね。

5、航空機の熟練度低下をどの程度考えるか
基地航空隊の制空値は陸攻の熟練度低下によりいくらか上下します。
艦戦の熟練度低下も聞きますが、発生は稀だと思われます。
E3甲は既に50周回はしていますが、艦戦の熟練度低下は未だに見ていません。
なので艦戦の熟練度は常にMax、陸攻の熟練度は低下するものと考え編成します
今回、私が使っていた編成では制空値は115-126までの11の幅で変化します
最低115まで低下しますが、劣勢で調整をしていれば全ての陸攻の熟練度が
完全な白紙になる状況にはほとんどなりません。(未だ見たことがないです)
どれかが剥がれたり、どれかがついたりとそういったことを繰り返すことになります。
なので最低制空値+3程度ならほぼ大丈夫という安全マージン設定でいいと思います

6、複数の基地航空隊を運用する場合
基地航空隊は第一基地航空隊→第二基地航空隊の順番に攻撃をします。
なので、第二基地航空隊には以下のような特徴があります
・第一基地航空隊よりも必要制空値が下がる
・第一基地航空隊と違い敵制空値は大きな揺れ幅を持つ
基本的には第一基地航空隊を「必要なギリギリの制空値に設定」して
「第二基地航空隊は攻撃力を維持したままで得られる最高の制空値を与える」

ことになります。乱数によっては第二基地航空隊の二巡目で一つ上の制空状態が
得られるかもしれないからです。
今回のように第一基地航空隊の制空値がギリギリのケースではそれは望めませんが、
状況によっては、有利になる可能性を残しておくこともセオリーです。

具体的に何%の確率でどういった制空状態が得られるかを知りたければ
最終的にはシミュレーターを使うことになります。
http://ux.getuploader.com/airwarfaresimulation/index/1/date/desc
というわけで以前も紹介した航空戦シミュレーションのUrlを貼っておきます